令和8(2026)年第1回定例会~文教委員会~いじめ対策は「対応」と「予防」の両輪で

文教委員会で質問しました。

会議の全体については、お時間のあるときに議会中継のアーカイブ配信をご確認ください。

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新年度予算の主要事業の一つである「いじめ監察課」の新設が、各方面から注目されています。

子どもたちが安心して学べる学校をつくるためには、 問題が起きた後の対応だけでなく、そもそも問題の起きにくい環境づくりが大切だと考えています。

今回の文教委員会では、いじめ対策・ 水泳授業の安全 ・朝の子どもの居場所づくり ・ヤングケアラー支援 などについて質問や提案を行いました。主な内容をご報告します。

朝の「子どもの居場所づくり」

市では、登校前の時間に学校で過ごせる「朝の居場所づくり」の試行が予定されています。

保護者にとっては安心できる取り組みですが、他自治体では、

・子ども同士のトラブル 

・けがへの対応 

などを、勤務時間前に学校に来ていた教員が対応するケースがあり、教員の負担増が課題として指摘されています。そこで私は、

📍教員の勤務時間との整理 

📍教職員の負担増への対策 

について確認しました。子どもの居場所づくりは大切ですが、現場の負担とのバランスをどう取るかも重要な視点だと考えています。

ヤングケアラー支援

明星大学の学生が制作した、ヤングケアラーをテーマにした漫画が、立川市の電子図書館で公開されています。

実際に読ませていただきましたが、

・子どもが状況を想像しやすい 

・友達が困っているときに気づける 

とてもよくできた内容でした。そこで、

📍電子図書館での紹介強化 

📍動画などを活用した発信 

📍学校での周知 

など、さらなる活用の可能性について提案しました。

市は、教員研修や動画の周知に加え、スクールソーシャルワーカー等と連携した個別支援体制を整備しています。

また、漫画については電子図書館での公開に加え、認知向上に向けた新たな周知方法を今後検討していくとしています。

水泳授業の民間プール活用

学校プールの老朽化などを背景に、民間プールを活用した水泳授業が全国的に広がっています。

立川市でも、実施・拡充されてきていますが、今回、民間事業者から来年度の契約継続が難しいとの申し出がありました。そこで、

・事故が起きた場合の責任の所在 

・安全管理や人員配置 

・今後の事業拡大の方針 

などについて確認しました。民間施設の活用には、

📍施設維持の負担軽減 

📍教員負担の軽減 

といったメリットもあります。

一方で、最優先すべきは子どもの安全です。今年度の実施状況をしっかり検証し、安全体制が確保された形で検討する必要があると考えています。

市は、民間プールの活用について、複数の事業者と調整を行いながら実施を進めているものの、委託先の変更が生じるなど、安定的な確保が課題になっていると説明しました。

いじめ対策について

今回の所管質問では、いじめ対策について重点的に質問しました。

立川市では新たに、市長部局に「いじめ監察課」を設置する予定です。

私は次の3つの視点から質問しました。

① 制度の仕組み

市長が学校の対応に対して是正を求めることができる仕組みが導入されます。

そこで、

・最終判断は教育委員会なのか 

・市長の是正勧告の効力 

・どの段階から監察課が関与するのか 

など、制度の整理について確認しました。

制度の役割や責任の所在が、市民に誤解なく伝わることが重要だと考えています。

市は、新たに設置予定のいじめ監察課について、学校・教育委員会とは別の立場から状況を把握し、必要に応じて市長部局として関与していく仕組みであると説明しました。

一方で、最終的な学校運営の権限は教育委員会にあることから、それぞれの役割分担を踏まえながら対応していく考えが示されました。

② 立川市のいじめの状況

いじめ防止対策審議会で示された資料によると、立川市では、小学校・中学校ともに、いじめの認知件数が増加しています。

また、

・学校ごとの認知件数の差 

・中学校で未解消の割合が高い 

といった課題も見えてきました。

その背景の分析と今後の対応について質問しました。

市は、いじめの認知件数の増加について、積極的に認知する方針のもとで把握が進んでいる側面があるとした上で、引き続き丁寧な対応が必要であるとしています。

また、未解消事案については、担任だけでなく学校組織として対応するとともに、関係機関とも連携しながら対応していく考えが示されました。

③ いじめを未然に防ぐ教育

いじめ対策は、事後対応だけでなく、未然防止の教育も重要です。そこで私はSEL教育(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング)

について紹介しました。SEL教育は、

・感情の理解 

・対人関係の築き方 

・自己コントロール 

などを学ぶ教育です。

国際的な研究でも、

📍攻撃的行動の減少 

📍共感の増加 

📍いじめの減少 

との関連が報告されています。

立川市でも、心の力や非認知能力を育てる教育を進めることが、長期的ないじめ予防につながるのではないかと提案しました。

市は、いじめの未然防止に向けて、子どもがSOSを発信する力や、周囲がそれを受け止める力の育成を重視しているとしています。

また、学校教育全体を通じて、人権教育や道徳教育を推進し、生命や他者を尊重する意識を育てていく方針が示されました。

おわりに

質疑のやりとりについて、さらに詳しく知りたい方は、この記事冒頭の「インターネット中継はこちら」からご確認いください。

委員会全体をご覧いただくと長時間になってしまいますが、今回私が所管質問で取り上げた「いじめ対応と予防」についてのみでしたら、「所管質問事項」をクリックしていただき、27分あれば、該当する質問の様子全てをご覧いただけます。

今回の文教委員会全体を通して、市の取り組みが前に進んでいることを実感する一方で、現場の負担や制度の整理など、今後に向けた課題も見えてきました。子どもたちにとって安心できる環境となるよう、引き続き現場の声を大切にしながら取り組んでいきます。